昨日に続いて第4位です。
第4位まではちょっと悩みました。
4位・5位・6位の並びは特に難しいですね・・・。
ということで、第4位はこちら!
自分はクイーンの作品は昨年の後半くらいか読み始めて、国名シリーズに関しては今年から読み始めています。
今のところ一番好きなクイーンの作品は『Xの悲劇』ですが、国名シリーズであればこの『ギリシャ棺の謎』ですね。
どんな名探偵にも駆け出しの時があり、どんな名探偵でも失敗をします。
それまで名探偵としての地位を確立していたエラリーも、本作は駆け出しの頭の切れる生意気な青年の1人でしかありません。
この作品の一番の見所は、意外な結末や犯人でなく、やっぱりエラリーの天狗の鼻がへし折られてからの這い上がりにあるかと思います。
探偵ドラマの見過ぎかも知れませんが、やっぱり邪魔者扱いされていた探偵が周りに認められて事件を解決し、その力を周囲や世間に認めさせる流れは何度見ても爽快です。
今作はその取っ掛かりの部分になる訳ですが、ここまで見事に鼻を折られることはなかなか見たことが無い気がします。
自分はそこが一番の見所だと思っていますが、それに加えて緻密なトリックや意外な犯人、個人的には完璧だと思う導入部分など、どこを切り取っても印象的で面白いと思えるものばかりでした。
国名シリーズは物語の部分がイマイチな気がしていましたが、この作品はそこに関しても十分楽しめました。
まさに「推理小説」と言える作品ではないでしょうか。
「ギリシャ棺の謎」というタイトルもなかなか好きです。
ただ一つ難点を挙げるとすれば、ちょっと長さを感じてしまうという所でしょうか。
創元推理文庫のは新訳版ということですが、国名シリーズは『アメリカ銃の謎』までしか新訳版は出ていません。
国名シリーズはなんとか『シャム双生児の謎』までは読みたいと思っていますが、どうしようかしら。
こればかりはジャケ買いになるかもしれません。
話しが逸れましたが、個人的年間ベスト(第4位)は『ギリシャ棺の謎』でした。
クリスティ、クイーンと大御所が並びましたが、やはり有名なだけあって面白い作品が多いですね!
wakuwaku-mystery.hatenablog.com
ちなみに他に好きな国名シリーズはこれです。
wakuwaku-mystery.hatenablog.com