大九明子監督の『私をくいとめて』が大好きで、『勝手にふるえてろ』も観たんですがまだ他の作品は観れていません。
ただ、『勝手にふるえてろ』はそれほど好きではなかったんですよね・・・。
今作は『勝手にふるえてろ』、『私をくいとめて』以上にコメディに割り振った内容の映画です。
と言っても主役は新郎新婦という訳ではなく、来賓の方々+αの人たちにスポットライトがあたるコメディ映画です。
ざっくり説明すれば、とある理由から披露宴でのそれぞれの役割に並々ならぬ決意を持って人前に立つのですが、それが予定時間よりも大幅に長くなってしまい、如何にして時間内に全ての演目をこなすか、というようなドタバタ劇です。
コンセプトとしては三谷幸喜監督の『ラヂオの時間』に近いと思ってます。
『私をくいとめて』に出演されていた俳優陣が何人も出ており、『私をくいとめて』ファンの自分としては嬉しかったです。
特に自分が圧巻だと思ったのは片桐はいりさんの演技で、たった一言にここまで説得力を持たせられるものかと感動してしまいました。
ただ、全体的に笑いとしては内容が薄く、もう少し腹を抱えるくらい笑いたかったというのが正直な感想です。
面白くない訳ではないんですが、ちょっと長さを感じてしまいました。
中盤まではまだ良かったんですが、特に後半最後の流れが自分的には蛇足で、もう少し上手い着地は出来なかったものかと思ったりもします。
これは映画を観た後に知ったことなんですが、脚本はバカリズムが書いたらしいですね。
言われてみればバカリズムらしい内容だったかも知れません。
最後に、向井理さんが出てる作品は久々に観たんですが、やっぱり格好良いなと思いました。