アガサ次郎の推理日記

推理小説好き(初心者)です。主に読んだ本の感想を書き込んでいきます。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL2026(9/13) @ 千葉市蘇我スポーツ公園

このフェスに参加したことが過去に一回だけあります。

それが2015年で、まだひたちなか開催の時でした。

11年ぶりの参加、そして初の蘇我会場となりました。

個人的には蘇我の方がアクセスしやすく助かります。

しかし、会場的にはやはりひたちなかの方が優れていたなと思ってしまいました。

ジェフ千葉がJ1に昇格してから、一回はフクダ電子アリーナで試合を観てみたいなと思っていましたが、詳しい人に聞けば多分チケット取れないよとのこと。

そんなに人気なのね。

実のところ、サッカーはよく知りません。

 

さて、久々の完全屋外フェスです。

正直千葉でバンプが出るから、どうせ当たらないだろうから申し込んじゃえと勢いで申し込みし、あっさり当選してしまったという経緯で参戦しており、タイムテーブル的にはよく知らないミュージシャンばかりでした。

昔はフェスなんて騒ぎたいだけのイベントだと思っていましたが、いざこういう立場で参加してみるとよく知らない音楽を聴ける機会が沢山あって、とても楽しめました。

フェスって良い意味で見本市みたいですね。

 

さて、そんななか当日の動きも殆ど決まらないまま家を出ました。

千葉みなとでシャトルバスに並んでいる間に改めてタイムテーブルを確認。

やはり千葉ゆかりのバンドで、Road to Rock in Japan Fes CHIBAの優勝バンドはこの日の出演者以外も気になる。

ということで、自分が参加した9/13は東京タブレッツ娘というバンドがトップバッターで登場予定でした。

並びながらYouTubeで漁って聴いてみたところ、これがメチャメチャ良かった。

かなり好みな音楽で、もうこれは観るしかない!とすぐに決まりました。

と言っても、出だしは決まったけど、その後は流動的。

でも最初の動きが決まっただけで大分すっきりしました。

20分くらい待ったのかな?バスに乗り込み会場に到着。

入場のシステムが顔認証+QRコードを同時にかざすという画期的なシステムで驚きました。

これは他の公演でも導入したら良いのにと思いつつ、恐らく相当な事前準備とコストが必要になるだろうなと推測します。

転売対策で普及して欲しいけど、なかなか難しいでしょうね。

 

入場してエリアマップを確認。

雨がぱらつき始めたけど、これくらいなら全然平気。

でも、午後は晴れる予定と言ってましたがなかなか晴れませんでした。

目指すは早速PARK STAGE!

途中アーティストグッズエリアを覗きましたが、意外とバンプも並んでない?

フェスも終盤だとみんな購入済みなのかも?

ただ、このアーティストグッズエリアが個人的には不満で、各アーティストのグッズラインナップがテントの外からは分からない仕様。

ちょっと興味あるかも、くらいでは近づきがたく敬遠してしまいました。

NUMBER SHOTみたいに外からも分かる仕様にして欲しいです。

 

PARK STAGEに着きましたが、思っていた以上に地面がドロドロで、靴もあっという間に泥だらけに。

これはもう仕方ない。

PARK STAGEとHILL STAGEってこんなに近いのね。

近すぎる故に、演奏中のステージの反対側のステージでやってるリハの音がガッツリ聞こえてしまって、これは改善して欲しいが…会場の構成的に厳しいのか。

この構成は良いところもあって、このエリアにいる限り殆ど移動しなくて済むといことです。

これは結構助かりました。

 

いの一番に開幕したPARK STAGE。

開会のあいさつが行われ、トップバッターの東京タブレッツ娘が登場する。

そうそう、この東京タブレッツ娘は恐らく知名度の無さから前方エリアが埋まっておらず、誰でも前方エリアへ進入できるようになっていました。

せっかくなので、私はこの日最初で最後の前方エリアへ行きました。

肝心の東京タブレッツ娘ですが、思っていたよりも堂々と演奏している。

前方エリアに居たせいで客ウケはどんな様子だったか分からないが、恐らくそんなに良くなかったのではないかと思う。

しかし、私はメチャクチャ好みだった。

あれからすぐに曲をダウンロードしたりYouTubeで聴いたりしまくっている。

売れてほしいとは思うが、正直に思ったことを言ってしまうと、曲のバリエーションというか幅がまだまだ少なすぎる気がする。

この日は持ち時間15分ということで3曲のみの演奏だったが、傾向としては同じタイプの曲たちだったと思う。

ただ、東京タブレッツ娘の曲を帰宅後に改めて全部聴いてみたが、現時点ではこの日のセトリがベストだったようにも思う。

曲はメチャクチャ良いのでまた追って紹介したいとは思うが、とにかくSNS等を見てもアピールが下手な印象だ。

ロッキンのステージに立てるという千載一遇のチャンスを活かせているのか・・・。

ただ何度も言うが、個人的には大好きで、このステージが観れただけでも来て良かったと心の底から思う。

 

と、既にここまで長文になっていますが、ここから結構おざなりになっていきます。

自分は前方エリアから脱出して、HILL STASGE正面後方の小高い丘に下がって座りながら鑑賞することにしました。

そうしているうちにHILL STAGEが開幕してcloudyが登場。

と言っても全く知りません。

昨年は東京タブレッツ娘と同じ括りで前座での登場だったのが、今年は実力で勝ち取ったということ。

これは素直にすごいと思う。

開幕の挨拶で運営スタッフも言っていたが、ストレートな<ジャパニーズ>ロックだという印象。

私にはもうこの手の音楽は刺さらなくなってしまった。

最後の方に「ああ、僕はいつも精一杯歌を唄う」と歌いだしたので、どこかで聴いた覚えのあるフレーズだな・・・と思ったらバンプでした。

 

そのあと猫背のネイビーセゾンを流し見しつつ(でも結構よかった)、楽しみの一つだったポルカドットスティングレイに突入。

ポルカは最初のアルバムは結構聴いたのですが、それ以降は追っていませんでした。

正直言って、個人的には期待外れでした。

全然楽しくなかった。

単純に曲が好きじゃありませんでした。

 

その後に次のHILL STAGEに登場する日食なつ子を観るためにHILL STAGEの前方の方へ移動。

前方エリア申し込めば良かったな~。

移動してみると、やたらと女性が多い。

全然知らなかったが、日食なつ子の次の登場はアイドルグループらしい。

それ目当ての陣取りのようだ。

自分は女性に比べたら背が高いので、「お前邪魔なんだよ」と言わんばかりの無言のメッセージを感じたが、どうしても前のほうで観たかったので何とか位置をキープしました。

日食なつ子が終わったら早々に退去するから許してよ。

ちなみにその間PARK STAGEではLaughing Hickというバンドが登場していましたが、全然聴いてませんでした。すいません。

 

そしていよいよ、本日一番楽しみにしていたと言っても過言ではない日食なつこの登場。

アイドル目当ての女性が多い(と思わるが、実際はわからない)なか、そんなことおかまいなしに堂々とリハーサル演奏していく。

実はこのあたりから、それまで涼しかったのに一気に暑くなってきた。

「そんなこと気にせずいきます」と言い放ち、「水浴びをしましょう『水流のロック』!」といきなりテンションMAXまで持っていかれました。

日食なつこの生演奏を観るのは初めてでしたが、まずMCに知性が感じられてとても素晴らしかった。

そのあとの6曲はどれもお見事としか言えない素晴らしいパフォーマンスで、個人的にはこの日のベストアクトでした。

次のツアーも行きたいと思ったけど、東京公演は既にソールドアウト・・・。

残念です。

 


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ちなみにこの後はOddRe:とNELKEと『ユイカ』を観ました。

OddRe:はちょっと好きだった。

NELKEはグッズTシャツを着ている人が結構居たので、人気なんだなあとちょっと期待していましたが、個人的には微妙。

でもかなり盛り上がっていたし、SNSのコメントも絶賛の嵐ですね。

これは売れていきそうな予感。

『ユイカ』は8月にNUMER SHOTで観た振りですが、ベースの人が代わってました。

この日に着目したのはドラムで、意外とリズム隊が良いバンドだなと思いました。

そのあとは、本当はKUZIRAが気になっていたし、バンプと被っていなければ絶対に見たかったサバシスターを泣く泣く諦め、この日初の大型ステージの方へ移動。

ちなみに[ALEXANDROS]は観ようか迷って捨ててしまったのだけれど、「Run Away」を演奏したと知って観に行けばよかったとちょっと後悔・・・。

まさかやると思っていなかった。

 


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ラストはいよいよバンプ。

反対側のGLASS STAGEではマカロニえんぴつが演奏していますが、全然知らないので早々にバンプのために場所取りしました。

バンプのセットリストはNUMBER SHOTとそんなに変わらないものだったけれど、MCも良かったし、「車輪の唄」は噛むし、「ray」の演奏はトラブルで中断するしで面白かったです。

でも「ray」ってギターだけじゃなくて、打ち込みの音もちょっと変じゃありませんでした?

広いステージだと後方は音が弱いので、それで変な聞こえ方をしただけかもしれません。

 

帰りは意外と早くシャトルバスに乗れたし、疲労はあったけど思っていた以上に大満足な一日でした。

特に、やっぱり東京タブレッツ娘に出会えたことと日食なつこの演奏が素晴らしく良かったです。

残念ながらこのシルバーウィーク中のロッキンは台風の影響で開催中止の日も出てくるかも知れませんが、豪雨による千葉の被災に対して1,000万円寄付してくれ、更には千葉を盛り上げようとしてくれているロッキンには感謝です。

千葉ゆかりのミュージシャンって意外と多いですし、これからも千葉開催で千葉の逸材を発掘してくれると嬉しいです。

 

ということで、ありがとう久々のロッキン!

 

 

『青の炎』 / 貴志祐介

 

この作品も以前閲覧していたサイト「死ぬまでに読むべきミステリー50選」に載っていた作品です。

『ボトルネック』よりも先に読了しておりました。

 

読了してからちょっと消化する時間が欲しいなと思って感想を書かずにいたのですが、それほど感銘を受けた作品という訳ではなかったためか、消化して霧散してしまった感じがあります。

本作読書中は苦しい思いもありましたし、面白いとは思いますが、それほどのめりこめなかったのは何故だろうか。

自分なりに考えたのは本作の「若さ」と自分が本作を触れるのが「遅すぎた」ということです。

実際にそれは十分あると思います。

 

完全犯罪を目指す進学校に通う高校生ということで、若さと優秀さで楽しみな未来を展望できそうな少年が転落していく様子が描かれています。

周りの環境に同情できない訳でもないのですが、本人も「もし」と回想しているように、肝心なところでのディスコミュニケーションが全てでした。

それでも友人の対応などを見ると心を通わせていたことも窺えるだけに、そのあとにくるラストの描写には確かに切なさが残ります。

本作のどの人物に感情移入出来るかというのが実は結構難問で、主人公に感情移入するひとには本作はなかなかヘヴィーかも知れません。

自分は紀子がとにかく可哀想に思えて仕方なかったです。

本作には頼れそうな大人が見当たらず、特に主人公の母親には辟易としてしまいました。

本当に「もし」の連続で主人公の未来は大きく狂わされていき、しかしその未来を選択したのも彼自身という皮肉な展開にメッセージが込められている気がしないでもないです。

 

なんとも歯切れの悪い感想になってしまうのは、やっぱり自分がこの作品に最後まで入り込めなかったからです。

感情移入できる・できない、共感できる・できないは実はそれほど重要でないと思っていますが、序盤は面白かったものの途中からは作為的な展開・・・というかそれは小説というフォーマットなら当たり前のことなのですが・・・単刀直入に言えば、個人的にはそれほど面白いと思わなかった、というのが正直なところです。

 

映画化もされているようですが、出演されている役者さんに苦手意識があるという所も含めて今のところ鑑賞する気になれません。

ただこの映画、なんと蜷川監督が手掛けられているということで驚きました。

依頼するにあたり最初は拒まれた蜷川監督は「この作品は和製版『太陽がいっぱい』なんだ」と口説き落としたということですが、うーん・・・それはどうかなぁ。

正直『太陽がいっぱい』もそんなに好きじゃないですけど、どちらの方が説得力があるかと言われれば『青の炎』のほうが良い気もします。

まぁ気が向いたら観てみましょう。

 

ということで、いずれは読みたい!と思っていた作品ではあったので読了できて何よりです。

江の島付近が舞台ということで、久々にあの辺りを自転車で走りたくなりました。

風景描写はかなりグッドでした。

 

もう一つ!

ヒッチコックの『鳥』の話が出たというのはこの作品のことです。

 

 

『ボトルネック』 / 米澤穂信

 

本当は読むつもりはなかった作品です。

先に読了してしまった本があってその次は何を読むか決めていたものの、ある時急にちょっと隙間時間が出来てしまい、その際に丁度いい薄さで良い本はないかな~と探していて、『木挽町のあだ討ち』と迷った末にこちらを選びました。

 

米澤穂信の作品に自分が触れるのはこれで4作目・・・だと思います。

個人的にはこの人の作品は自分には合わないなと思っていますが、『さよなら妖精』がすごく良い作品だったので意を決して挑みましたが、あっさり敗れました。

はい、本作も私には全くあいませんでした。

 

まず登場人物全員が好きになれませんでした。

というか基本やばい奴しか出てこないので、これは私に限った感想ではないと思います。

強いて言うならサキは陽キャラで良いキャラかも知れないのと、自分みたいな陰キャラには主人公のリョウが刺さる部分があるのかもしれません。

ただ自分はサキもリョウも全く好きではありませんでしたが。

 

次に単純に話が面白くなかった。

あまりにも中途半端だと感じました。

そもそもこれってミステリーなのか?

巻末の解説で本作の解説をしてくれるのかと思いきや、米澤穂信が本作を上梓するまでの経緯みたいなものの解説で、私が読みたいと思っていた解説では全くありませんでした。

こちらの巻末の解説では

ミステリとして如何に美しいかを雄弁に物語っている

というようなことを書かれていますが、さっぱり意味不明です。

解釈次第にはなりますが、あの絶望的な結末自体を否定したい訳ではありません。

むしろ、そういう結末も結構好きです。

ただそれで言うなら絶望さが足りないというか、芯を喰らった感情に揺さぶりが一切起きないため、「絶望的なことが描かれていますね」という物凄く冷めた客観的な感想しか出てこないのです。

最後のリョウとサキの会話なんてすごく良い展開だったと思うのだけれど、もっと踏み込んで、より絶望的に仕上げてほしかった。

つまりは作品に【深み】とか【濃さ】が全く感じられなかったのです。

 

唯一良かったのが、尺が丁度良かったということです。

ただこのテーマを描くならもっと長くてもいい気もします。

 

ということで、惜しさは感じますが個人的には全く合いませんでした。

やっぱり各登場人物の着地がしっかり出来ていないことが一番の不満です。

リョウとサキはまだいいとして、フミカもリョウの両親も兄貴の本質も何もかもが消化不良です。

この本のタイトルが「ボトルネック」だというのも勿体ない気がしています。

 

テーマとか描きたいことは何となく伝わってきましたが、だからこそ勿体ないし好きになれない作品でした。

いっそ映像化して話をマッシュアップしたら凄い作品になるかもしれません。

 

ちなみにこの作品を読んで記憶がフラッシュバックしたのが自分の好きなアニメ『シゴフミ』です。

『シゴフミ』の方がこの作品の描きたいことをより上手く描ている気がして、また『シゴフミ』が観たくなりました。

 

 

 

 

 

映画『サイコ』


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キネマイクスピアリで3ヶ月連続公開されているヒッチコック作品上映企画の最後は『サイコ』です。

白黒映画です。

 

『裏窓』、『めまい』に続いて鑑賞したヒッチコック作品でしたが、自分は『サイコ』が一番好きでした。

冒頭がお金に困った二人の男女の会話から始まり、ひょんなことから大金を盗むことになった女・・・。

そして、その女・・・マリオンが罪悪感を抱きつつも逃亡する中で、これまたひょんなことから何故か警官に目を付けられることになります。

この警官がマリオンにプレッシャーを与え続け、どんどんどんどん疑心暗鬼になっていく・・・っていう話なのかなぁと思っていたんですが、全く違いました。

中盤で予想外の展開になっていき、そこから結末はある程度連想できてしまうものの、最後まで不気味な感じが続いていくサスペンス映画でした。

 

自分が『サイコ』から連想したのがゲーム『バイオハザード(オリジナル)』×ゲーム『バイオハザード2(オリジナル)』×ゲーム『クロックタワー』×江戸川乱歩著『心理試験』×井上夢人著『ラバー・ソウル』でした。

もはやネタバレの列挙と言えるかも知れませんが、上記の作品の要素が全部詰まってます。

加えて、本当はもう一つ連想したミステリー小説があるんですが、それはどっちにとってもネタバレになってしまうので伏せておきます。

特にバイオハザードに関しては絶対に影響を受けていると思う。

あの館の感じとか(これは『クロックタワー』もですね)、剥製の描写とか、キャラクターの仕上がりとか。

『裏窓』と『めまい』は「そんなに面白いかな?」という感想でしたが、本作は面白かったです。

これはまた観たいと思える作品でした。

 

そして、これにて一旦ヒッチコックは終了となります。

実は今読了し終わって消化中の作品の中にヒッチコックの『鳥』の話が出てきて、更に以前はぐれ (id:haguture)さんがコメントで推してくれたこともあって、『鳥』だけは絶対観たいと思ってるんですが、映画館でやってくれないかなぁ。

まぁ配信で観ても良いんですが・・・。

 

という事で、『サイコ』面白かったです!

 

 

映画『フィッシュストーリー』


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伊坂幸太郎原作の映画です。

リバイバル上映です。

原作は未読ですが、恐らく原作と内容が結構異なるのではないでしょうか。

 

映画自体は自分も過去に観た事があったのですが、リバイバル上映するなら久々に観たいなと思って観に行きました。

ラストの展開は勿論覚えていたのですが、細部はどこまで記憶に残っているかなぁと思っていたら、意外と結構覚えていることが多くて驚きました。

 

今回観直して改めて思った事を箇条書きにします。

・晴子のあの後が気になる

・滝藤賢一が出ていた事に全く気付いていなかった。というか当時滝藤賢一を知らなかった。

・同じく当時江口のり子を知らなかった。改めて観たら役が似合ってるし綺麗だった。

・当時から好きだった多部未華子が、やっぱり今観ても好きだった。

・フィッシュストーリーの出版社が可哀想。

・伊藤淳史の格好良さに当時気づいていなかったが、リバイバル上映で観たらメチャクチャ良かった。

・高良健吾は当時からメチャクチャ格好良いと思っていたが、今観てもやっぱりメチャクチャ格好良かった。歌もすごく良い。曲も良い。

・渋川清彦の役幅の広さに脱帽。この役はメッチャ良くて一番好きなキャラだった。

・よくもまあ、こんなメチャクチャな話を書いたなと。伊坂幸太郎作品はまだ全然読んだ事が無いが、ちょっと興味がわいた。

 

ということで、感想が上手くまとめられそうになかったので箇条書きにしてしまいました。

この作品もミステリーという括りですが、ちょっとしたどんでん返しが起こるだけで推理ものではないです。

ただお話としては面白かったです。

 


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『厭魅の如き憑くもの』 / 三津田信三

 

 

このシリーズもいずれ読みたいと思っていました。

お盆だし、こういうホラー物にトライするには丁度良いかと思って読んでみました。

しかし、なんとも感想が難しい作品です。

 

自分はそもそもホラーというジャンルに明るくなく、苦手とかそういうことではなくそもそもよく知らないんですね。

ホラー関連でいえばホラーゲームのプレイ動画を観るのは好きですが、自分でプレイしたことは殆どありません。

また映画やドラマも観たことがなく、そもそも自分はホラーが苦手なのか好きなのかさえよく分かりません。

ただ、日本のホラーといえば民俗ものが定番なのかなというのは何となくの理解としてあるんですね。

そして、これはあとがきにも書いてありましたが、この手の民俗風潮とミステリーを掛け合わせたもので思い浮かぶのは、やっぱり金田一耕助なんですね。

自分もそれなりに金田一耕助シリーズを読んできましたが、全部が全部そういう作品ではないですが、やっぱり家系図とか村とかっていう要素からどうしても連想してしまいます。

それに加え、序盤に「紗霧がこのとき叉霧に(この物語では何人もの『サギリ』という呼称が出てきます)この事を伝えていれば後に起こる悲劇は防げたかも知れない・・・」という描写がありますが、これも事前に金田一を読んでいた自分には既視感があります。

まさに『犬神家の一族』や『悪魔の手毬歌』で読んだ光景です。

 

という前置きはさておいて・・・。

作者曰く「最後まで読まないとミステリーなのかホラーなのか分からない作品」を目指したということですが、最後まで読んでもミステリーなのかホラーなのか判別ができません。

いや、きっと両方なんでしょう。

これを本格推理小説と言ってしまうことには抵抗がありますが、ミステリーであったことは間違いありません。

「神隠し村」という表現から漫画『探偵学園Q』を思い出しますが、あまり関連性はありません。

 

もう色々すっ飛ばしていきなり解決編の話から書いてしまいますが、この解決編はかなり新鮮でした。

と言うのも、探偵役の刀城言耶が名探偵コナンの毛利小五郎ばりに次々と誤った犯人を指摘していくからです。

最初は自分も、自分なりに犯人を推理していて、その人物の名前が挙がった時には「やっぱり!」とか思ったのですが、結局違いました。

その推理を聞かされる一同の中には呆れてしまう者も居ましたが、こうなると当然でしょう。

ただこれ、振り返ってみると実は作者の巧みなミスリードがだったんだなと言うことに気が付きました。

思い返してみると幾つも罠は仕掛けられていました。

確かに刀城言耶は誤った犯人を次々と指摘していきますが、そのどれもがあながち的外れとも言えないギリギリの推理の上で成り立っています。

勿論、決定的なファクターがないのは問題なのかも知れませんが、ただ幾重にも張り巡らされた<罠>が、その誤った推理にも妙な信憑性を持たせてくれて、結果自分も見事に引っかかっていました。

そして最後の最後に導き出された答えは・・・。

ここは若干自分の中ではトーンダウンしてしまったのは否めません。

この後の流れは綾辻行人の某作品と似ています。

ただ、その最後の「オチ」を含めて、巧みな文章力でリードした作者の筆力には脱帽です。

 

それからホラー面で言うと、結果的に大体のことには論理的な解答導き出されます。

しかし全部ではありません。

読了後も「あれは一体なんだったんだ・・・?」という疑問が残ります。

そういった超常現象的な事象に答えをあえて出さない、というのが本作の立ち位置なんだと思います。

それはそれで良いと思いますし、十分ホラー風味は堪能させてもらいました。

ただおそらく、ホラー好きの人からするとちょっと物足りないのでは・・・とも思わなくもないです。

自分が想起していたのはゲーム『SIREN』です。

結構似ているなぁと思うところがありました。

もしかしたら、このシリーズではずっと感じることなのかも知れませんが・・・。

 

真犯人についてですが、この方は自分を○○だと思い込んでいた、とありますがそんなことあり得るんでしょうか。

だって普通の生活をしていた訳ですよね。

よっぽど強い洗脳だったんでしょうね。

そこは疑問でした。

あとの部分に関しては「はいはい」と流せるくらいの感じで、芯を喰った衝撃は味わえませんでした。

 

全体的にまとめると、面白いかと聞かれれば「うーん・・・」という感じですし、じゃあつまらなかったのかと聞かれれば「そんなことはない」という、何とも歯切れの悪い感想になってしまいます。

とにかく、起承転結の「起」の部分が長いですし、全体通しても長さを感じてしまいます。

かと言って、後半が面白くてページが進む進む・・・ということもなかったですし。

なんというか、シリーズの入門編としてはこんなものなのかなと割り切って読めば、それなりに楽しめる作品だとは思います。

 

最後にもう一つ疑問が。

この事件自体が様々な要因が複雑に絡み合って成り立っているように見えて、実は物凄くシンプルな構図だったと自分は考えています。

なので、本筋の部分にはそれほど関係ないのかも知れませんが、自分が気になるのは神櫛家に君臨する荼夜の権力です。

家系図を見ても「遠戚より嫁入り」と書かれていますが、にしては強力すぎる権力を持っているように見えます。

嫁ぎ先が大きな家柄であれば、そういうことは多少理解出来ますが、ここまでのものなんでしょうか。

家柄のために今では無茶苦茶としか思えないようなあれやこれを指示していたようですが、「うるせえんだよ余所者が!」とかはやっぱり流石にならないんですね。

でもそう考えると、性格に難はありそうですがやっぱり千寿子は不憫でなりませんね。

昔はこれがある程度普通だったんでしょうが。

 

ということで、このシリーズはこのまま読み進めていくつもりです。

あとがきによると次作は本格寄りということですが、どんなものでしょうか。

正直、あまり間を空けすぎると停滞してしまう気がするので、次作に関してはあまり間を空けずに読むつもりです。

そして、本当に楽しみにしているのは更にその次の作品となります。

 

 

『クライマーズ・ハイ』 / 横山秀夫

 

毎年夏になると読まなきゃなぁと思いながらも、ずっと先送りにしてしまっていた作品です。

元々は映画の方が気になっていた作品でありましたが、結局映画も観ていません。

そして第一回本屋大賞の第2位となった作品でもあります。

 

おそらくご存じかとは思いますが、日航機墜落事故を題材にした新聞記者の物語となっています。

ただ、これは自分の勘違い以外の何物でもないのですが、想像していたものと内容は異なっていました。

自分の想像では、もっと事故自体にフォーカスを当てたドキュメンタリー風の小説なのかと思っていたのですが、実際には事故の様相に触れた要素は少なく(飽くまで自分の感じ方としてです)、事故当時の新聞記者たちの葛藤と熱、そして苦悩と挫折と野望を上手に滲ませた社会派小説でした。

あとがきで自分は知ったことなのですが、作者の横山秀夫自身が上毛新聞社で12年間勤務していた経歴があり、実際にこの事故があった時の様相をモチーフにしているようですね。

つまり、この事故を題材にした小説を書くのに横山秀夫以上の適任はいなかったということです。

そのため、事故自体のことはともかくとして、新聞社で巻き起こる目まぐるしい業務のリアルさが熱量を生み、自然と物語に入り込めるようになっています。

ただし、勿論苦悩の連続であることは言うまでもありません。

 

面白いのは間違いないのですが、正直な話期待値を超えてこなかったです。

これはそもそも私の勘違いと勝手な思い込みのせいであることになってしまうのですが、やはり事故自体の話が薄すぎたと感じました。

自分がかつて羽田の旧整備地区にあった「安全啓発センター」に見学に行ったこともあり、その体験を元にこの事故の事を活字で再認識したいという思いが強かったため、その側面では期待外れに終わってしまったことを勝手に残念に感じているだけなんですけどね。

ただあの見学は10年以上経った今も強烈に印象に残った体験で、「もうお帰りください」という雰囲気が出るまでその場を去れなかった程です。

墜落する機内で、必死に遺言を残した数々のメモ・・・文字だって相当読みにくくなっていますが、もはやそんなこと問題ではありません。

自分が同じ立場にもしなったとして、きっと顎をガタガタ震わせ、止めどなく涙を流し続け、普段信じもしない神様に「助けて」と祈るのが関の山でしょう。

でも、乗客の一部はそんな状況でも言葉を残し、そして実際にそのメッセージがこうして今も残り続けている・・・。

その事実は、とても言葉では表すことのできない強烈な印象を自分に与え続けています。

昨日で事故から41年が経ちました。

お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、御遺族の皆さまに心よりお悔やみを申し上げます。

 

小説の内容に話を戻します。

日航機の事は一旦脇に置かせてもらいますが、自分はどうも物語の展開がチグハグに感じてしまいました。

確かに新聞社での派閥争いや上下関係、決断の連続とそれぞれの思惑というリアルさは息を飲む展開で引き込まれたのは間違いないのですが、そこに家族の話やら主人公の思いやらが絡んできたときに、自分の中ではちょっと気持ちがフワついてしまいました。

書きたいことも、言いたいことも良くわかるんですが、先に『64』を読んでしまったのが良くなかったのかも知れません。

『64』は理想と現実のギャップが丁度良い感じに着地した結末を迎えられたことに対して、本作は理想も現実もチグハグな印象がどうしても拭えないのです。

主人公の矜持も、人としての在り方・新聞社としての在り方も最後に答えが出るものの、何かスッキリしません。

それもこれも、はっきり言ってしまいますがこの「悠木」という中途半端なキャラクターにあるのではないかと、自分は思っています。

だからこそリアルだ、と言われれば、それはそうなのかも知れませんが・・・。

『64』ほどの<核>を私は見出せませんでした。

これは私の想像力不足なのかも知れません。

自分が生まれる前の出来事でもあり、実際にどのように報道がなされていたのかを知らないというのも影響しているのかも知れません。

同じく新聞社での勤務経験のある塩田武士の『騙し絵の牙』の方が自分には分かりやすかったです。(あれは新聞社ではなく出版社の話ですけどね)

 

ということで、面白いのは間違いないのですが期待値以上の作品ではなかったというのが正直な感想です。

でも、熱量は凄いのであっという間に読めました。

もしかすると、この文量で比較しても最速の読破だったかもしれません。

これ読んじゃうともう映画はいいや、という気にもなってしまうのですが、映画はどうなのでしょうか。

 

最後に余談ですが、本作には谷川岳の話がたびたび出てきますが、実は偶然昨年谷川岳にトレッキングに行ってきました。

まさか本作に谷川岳が登場しているとは露知らず、偶然に驚きました。

といっても、自分が登ったのはそんな反り立つ壁のような岩山を上る一の倉沢ルートではなく、ロープウェイで天神平駅まで行ける初級者~中級者向けのルートですが、

登山後に岩山ルートの動画も見ましたが、あんなの私にはとても無理です。

ロープウェイルートは岩場や鎖場も多いルートになりますが、自分はその分楽だと思いました。

現に最初から最後まで苦労した記憶が全くなく、物凄く楽しんで登ることのできた大好きな登山体験でした。

それこそ「クライマーズ・ハイ」になっていたのかも知れません。

また行きたいな~。