アガサ次郎の推理日記

推理小説好き(初心者)です。主に読んだ本の感想を書き込んでいきます。

『時空旅行者の砂時計』 / 方丈貴恵

時空旅行者の砂時計 〈竜泉家の一族〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:方丈 貴恵 東京創元社 Amazon このシリーズの『孤島の来訪者』が好評だったので読みたいと思いまして、それなら1作目から読もうと思いまして本作を読みました。 本作のあとがき(解説)は…

『災厄の町』 / エラリー・クイーン

災厄の町〔新訳版〕 作者:エラリイ クイーン 早川書房 Amazon いよいよライツヴィルシリーズに突入です。 突入なんですが、読了したのは1カ月半前くらいで、ちょっと消化する時間が欲しいと思っている内に記憶が薄れてきてしまいました。 さて、本作は読む前…

『何様』 / 朝井リョウ

何様(新潮文庫) 作者:朝井リョウ 新潮社 Amazon 『何者』の続編・・・というよりは番外編とでも言った方が良いでしょうか。 『何者』とは違い、本作は短編集、アンソロジーになっています。 『何者』に登場した人物、もしくは関連した人物たちの『何者』の…

『何者』 / 朝井リョウ

何者(新潮文庫) 作者:朝井 リョウ 新潮社 Amazon 自分の好きだと言える数少ない作家の一人が朝井リョウです。 と言っても、『何者』でまだ5作目なんですが。 そして本作も読了してから時間が経ってしまいました・・・。 本作は戦後最年少での直木賞を受賞…

映画『犬神家の一族』

www.youtube.com こちらの感想も書いてませんでした。 はぐれ (id:haguture)さんからのオススメで、市川崑監督の作品を探しまして最も有名と思う『犬神家の一族』を観ました。 間が空いてしまったので、2回鑑賞しました。 率直に言って、メチャクチャ面白か…

『二人で探偵を』 / アガサ・クリスティ

二人で探偵を【新訳版】 (創元推理文庫) 作者:アガサ・クリスティ 東京創元社 Amazon 更新をサボり過ぎて読了した順番がよく分からなくなってきました。 なので、とりあえず最後に読了した作品の感想から。 早川書房から出ているクリスティ文庫では『おしど…

『愚行録』 / 貫井徳郎

愚行録 (創元推理文庫) 作者:貫井 徳郎 東京創元社 Amazon こちらも読了してか一か月くらい経ってしまいました。 書店で『慟哭』と一緒に期間限定のプレミアムカバーで平積みされていたのが目に留まりました。 本作を知ったのは実は映画が先になります。 と…

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 / 東野圭吾

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) 作者:東野 圭吾 KADOKAWA Amazon 推理小説ではありません。 でもミステリーとして紹介されているときもあるのよね・・・。 それはさておき、本作は昨年末に読んだ作品です。 2023年を締めくくるのに、最後は心温まるような作…

『ボーン・コレクター』 / ジェフリー・ディーヴァー

ボーン・コレクター 上 (文春文庫) 作者:ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 Amazon ボーン・コレクター 下 (文春文庫) 作者:ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 Amazon 読了してから一か月以上経過してしまいましたので、もう「読んだという記録」を残すた…

ドラマ『不死蝶』(金田一耕助シリーズ)(1978年版・1988年版)

不死蝶第1話 古谷一行 Amazon ※こちらは1978年版になります。 昨年末に『吸血蛾』の記事に「金田一耕助シリーズの映像版でも観てみようかしら」と書いたところ、はぐれ (id:haguture)さんからコメントでオススメを教えて頂きました。 そのコメントを元に市川…

映画『ある閉ざされた雪の山荘で』

www.youtube.com 書くネタはあるのですが、更新停滞気味です。 ちょっとバタバタしているのもありますが、色々あってなかなか起こす気になりませんでした。 その内また読んだ本のネタも書きます。 ということで気分転換に新年最初に観た映画のネタを・・・。…

『ユージニア』 / 恩田陸

ユージニア (角川文庫) 作者:恩田 陸 KADOKAWA Amazon またもや読了順とは異なりますが、記憶が鮮明のうちにこちらの作品を。 書店で平積みされているのが目に留まって買った一冊です。 恩田陸のミステリー作品を読むのは初めてだと思います。 子供の頃放映…

『人形はなぜ殺される』 / 高木彬光

人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) 作者:高木 彬光 光文社 Amazon 読了順とは異なりますが、先にこの作品を。 ちなみに上記リンク先の本ですが、表題作『人形はなぜ殺される』の他に2編の短編が収録されています。 今回は『人形…

『りら荘事件』 / 鮎川哲也

りら荘事件 (創元推理文庫) 作者:鮎川 哲也 東京創元社 Amazon 新年一発目は特に期待値の高い作品を読むことにしていますが、今年は『りら荘事件』でした。 『黒いトランク』を読んだのが、2年前くらいになるのでしょうか。 とにかく『黒いトランク』が面白…

2024年版『このミステリーがすごい!』を読んで

このミステリーがすごい! 2024年版 宝島社 Amazon このミスは毎年購入して読んでいますが、買った時より後から読み返す方が面白くて好きなんですよね~。 ただ「このミス」で読みたいと思える作品の目星をつけるという作業は自分にとっては重要です。 もち…

2023年振り返り⑤

⑤2023年一番面白かった作品 wakuwaku-mystery.hatenablog.com 振り返りシリーズは今回で最後です。 ということで、2023年はランキング形式にはしませんでしたが、一番面白かったのはこちらの『クリスマス・プレゼント』です。 帯の<どんでん返し16連発>の…

2023年振り返り④

④金田一耕助とエラリー・クイーン wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com 数年かけて読み…

2023年振り返り③

新年あけましておめでとうございます。 今年もミステリー初心者らしく、ミステリー作品をマイペースに楽しみたいと思います。 お付き合い頂けますと幸いです。 2024年も宜しくお願い致します。 さて、2023年振り返りの続きです。 今日は・・・ ③ハードボイル…

2023年振り返り②

②アガサ・クリスティ作品 wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatena…

2023年振り返り①

2023年の読書的振り返りをしようと思いますが、今年は個人的に印象に残っている作品を並列で取り上げたいと思います。 年をまたぐ形になる予定です。 ①辻村深月作品 2作 wakuwaku-mystery.hatenablog.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com 自分にとって初め…

『クリスマスのフロスト』 / R・D・ウィングフィールド

クリスマスのフロスト フロスト・シリーズ (創元推理文庫) 作者:R・D・ウィングフィールド 東京創元社 Amazon 半年ほど前からクリスマスシーズンにはこの作品を読もうと決めていました。 正確には、本作の次の作品である『フロスト日和』が気になって調べ…

残り1週間かぁ・・・ということで久々の雑記

『このミステリーがすごい!』公式 ミステリー読書ノート (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 宝島社 Amazon これ、思わず買ってしまいました。 このブログで感想は書いてるので要らないといえば要らないんですが、これはこれで面白そうで。 年明けからち…

『invert 城塚翡翠倒叙集』 / 相沢沙呼

invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫) 作者:相沢沙呼 講談社 Amazon wakuwaku-mystery.hatenablog.com 『medium』の続編が文庫化されましたね。 『medium』は元々読みたいと思っていた作品で特に期待も高かった作品でしたが、個人的にはイマイチだった…

『吸血蛾』 / 横溝正史

吸血蛾 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 KADOKAWA Amazon 年内最後の金田一耕助シリーズ作品です。 よくよく振り返ってみると、今年は『迷路の花嫁』と『三つ首塔』しか読んでませんでした。 早速ですが『吸血蛾』です。 先に正直な感想を…

『ポアロのクリスマス』 / アガサ・クリスティ (再読)

ポアロのクリスマス〔新訳版〕 エルキュール・ポアロ (クリスティー文庫) 作者:アガサ クリスティー 早川書房 Amazon ポアロのクリスマス (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,村上 啓夫 早川書房 Amazon ずっと再読したいと思っていた作品ではあ…

『鎮魂歌 不夜城Ⅱ』 / 馳星周

鎮魂歌 不夜城II (角川文庫) 作者:馳 星周 KADOKAWA Amazon 前作と区別するために前作を『不夜城』、本作を『鎮魂歌』と表記します。 前作『不夜城』の騒動から2年後の物語が本作『鎮魂歌』となります。 前作では主人公の劉健一の視点で語られていましたが…

『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』 / アガサ・クリスティ

なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ ・クリスティー,田村 隆一 早川書房 Amazon 久々の更新となってしまいました。 今回取り上げる『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』は元々気になっていた作品だった…

『半身』 / サラ・ウォーターズ

半身 (創元推理文庫) 作者:サラ ウォーターズ 東京創元社 Amazon 本作を読了してから間が空いてしまいました。 それは本作の余韻を味わうことと、きちんと消化してから感想を書きたかったこと、そして自分の体調が若干優れなかったこと・・・。 まるで本作に…

『ドラゴンの歯』 / エラリー・クイーン

ドラゴンの歯 作者:エラリー・クイーン グーテンベルク21 Amazon こちらの作品は色々なタイトルが冠付けられていたようですね。 最新がどれなのかよく分かりませんが、他にも『許されざる結婚』ですとか『処女の跡取り娘』などが日本語訳のタイトルとして…

『「ギロチン城」殺人事件』 / 北山猛邦

『ギロチン城』殺人事件 城シリーズ (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon いきなり余談ですけど、普段は極力紙媒体で本を読みたいと思っていますが、登山とかゴルフとかの荷物が多い時は電子書籍ってありがたいですね。 ということで本作も電子書籍で…