アガサ次郎の推理日記

推理小説好き(初心者)です。主に読んだ本の感想を書き込んでいきます。

推理小説

『時空旅行者の砂時計』 / 方丈貴恵

時空旅行者の砂時計 〈竜泉家の一族〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:方丈 貴恵 東京創元社 Amazon このシリーズの『孤島の来訪者』が好評だったので読みたいと思いまして、それなら1作目から読もうと思いまして本作を読みました。 本作のあとがき(解説)は…

『災厄の町』 / エラリー・クイーン

災厄の町〔新訳版〕 作者:エラリイ クイーン 早川書房 Amazon いよいよライツヴィルシリーズに突入です。 突入なんですが、読了したのは1カ月半前くらいで、ちょっと消化する時間が欲しいと思っている内に記憶が薄れてきてしまいました。 さて、本作は読む前…

『二人で探偵を』 / アガサ・クリスティ

二人で探偵を【新訳版】 (創元推理文庫) 作者:アガサ・クリスティ 東京創元社 Amazon 更新をサボり過ぎて読了した順番がよく分からなくなってきました。 なので、とりあえず最後に読了した作品の感想から。 早川書房から出ているクリスティ文庫では『おしど…

『ボーン・コレクター』 / ジェフリー・ディーヴァー

ボーン・コレクター 上 (文春文庫) 作者:ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 Amazon ボーン・コレクター 下 (文春文庫) 作者:ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 Amazon 読了してから一か月以上経過してしまいましたので、もう「読んだという記録」を残すた…

『ユージニア』 / 恩田陸

ユージニア (角川文庫) 作者:恩田 陸 KADOKAWA Amazon またもや読了順とは異なりますが、記憶が鮮明のうちにこちらの作品を。 書店で平積みされているのが目に留まって買った一冊です。 恩田陸のミステリー作品を読むのは初めてだと思います。 子供の頃放映…

『人形はなぜ殺される』 / 高木彬光

人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) 作者:高木 彬光 光文社 Amazon 読了順とは異なりますが、先にこの作品を。 ちなみに上記リンク先の本ですが、表題作『人形はなぜ殺される』の他に2編の短編が収録されています。 今回は『人形…

『りら荘事件』 / 鮎川哲也

りら荘事件 (創元推理文庫) 作者:鮎川 哲也 東京創元社 Amazon 新年一発目は特に期待値の高い作品を読むことにしていますが、今年は『りら荘事件』でした。 『黒いトランク』を読んだのが、2年前くらいになるのでしょうか。 とにかく『黒いトランク』が面白…

『クリスマスのフロスト』 / R・D・ウィングフィールド

クリスマスのフロスト フロスト・シリーズ (創元推理文庫) 作者:R・D・ウィングフィールド 東京創元社 Amazon 半年ほど前からクリスマスシーズンにはこの作品を読もうと決めていました。 正確には、本作の次の作品である『フロスト日和』が気になって調べ…

『invert 城塚翡翠倒叙集』 / 相沢沙呼

invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫) 作者:相沢沙呼 講談社 Amazon wakuwaku-mystery.hatenablog.com 『medium』の続編が文庫化されましたね。 『medium』は元々読みたいと思っていた作品で特に期待も高かった作品でしたが、個人的にはイマイチだった…

『ポアロのクリスマス』 / アガサ・クリスティ (再読)

ポアロのクリスマス〔新訳版〕 エルキュール・ポアロ (クリスティー文庫) 作者:アガサ クリスティー 早川書房 Amazon ポアロのクリスマス (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,村上 啓夫 早川書房 Amazon ずっと再読したいと思っていた作品ではあ…

『鎮魂歌 不夜城Ⅱ』 / 馳星周

鎮魂歌 不夜城II (角川文庫) 作者:馳 星周 KADOKAWA Amazon 前作と区別するために前作を『不夜城』、本作を『鎮魂歌』と表記します。 前作『不夜城』の騒動から2年後の物語が本作『鎮魂歌』となります。 前作では主人公の劉健一の視点で語られていましたが…

『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』 / アガサ・クリスティ

なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ ・クリスティー,田村 隆一 早川書房 Amazon 久々の更新となってしまいました。 今回取り上げる『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』は元々気になっていた作品だった…

『半身』 / サラ・ウォーターズ

半身 (創元推理文庫) 作者:サラ ウォーターズ 東京創元社 Amazon 本作を読了してから間が空いてしまいました。 それは本作の余韻を味わうことと、きちんと消化してから感想を書きたかったこと、そして自分の体調が若干優れなかったこと・・・。 まるで本作に…

『ドラゴンの歯』 / エラリー・クイーン

ドラゴンの歯 作者:エラリー・クイーン グーテンベルク21 Amazon こちらの作品は色々なタイトルが冠付けられていたようですね。 最新がどれなのかよく分かりませんが、他にも『許されざる結婚』ですとか『処女の跡取り娘』などが日本語訳のタイトルとして…

『「ギロチン城」殺人事件』 / 北山猛邦

『ギロチン城』殺人事件 城シリーズ (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon いきなり余談ですけど、普段は極力紙媒体で本を読みたいと思っていますが、登山とかゴルフとかの荷物が多い時は電子書籍ってありがたいですね。 ということで本作も電子書籍で…

『サン=フォリアン教会の首吊り男』 / ジョルジュ・シムノン

サン=フォリアン教会の首吊り男〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジョルジュ・シムノン 早川書房 Amazon wakuwaku-mystery.hatenablog.com 今年に入ってメグレ警視シリーズが複数復刊してますね。 本作『サン=フォリアン教会の首吊り男』も今年の5…

『ねずみとり』 / アガサ・クリスティ

ねずみとり (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,鳴海 四郎 早川書房 Amazon クリスティの戯曲を読むのは3作品目になりますが、これがクリスティの戯曲の中では最も有名な作品ということになるでしょうか。 コロナで上演が中止になるまで、世界で…

『恐怖の谷』 / アーサー・コナン・ドイル

恐怖の谷 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫) 作者:アーサー・コナン・ドイル 東京創元社 Amazon 長編のホームズシリーズでは最後の作品です。 中学生の時に一通り読んだはずですが、この作品に関しても全く覚えていませんでした。…

『凶犬の眼』 / 柚月裕子

凶犬の眼 「孤狼の血」シリーズ (角川文庫) 作者:柚月裕子 KADOKAWA Amazon 「孤狼の血」シリーズ第2段です。 前作を読んでからどれくらい経つか分かりませんでしたが、 wakuwaku-mystery.hatenablog.com どうやら2年近く経つ様です。 シリーズ最終作が今…

『ゲームの達人』 / シドニィ・シェルダン

ゲームの達人 上 作者:シドニィ シェルダン アカデミー出版 Amazon ゲームの達人 下 作者:シドニィ シェルダン アカデミー出版 Amazon 本書を読もうと思ったきっかけはドラマ『古畑任三郎』シリーズです。 先月に再放送がやっていた古畑任三郎シリーズですが…

『「アリス・ミラー城」殺人事件』 / 北山猛邦

『アリス・ミラー城』殺人事件 城シリーズ (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon 前作の『瑠璃城』が個人的にはイマイチだったこともあり、少し間が空いてしまったような気がします。 本作は書店で手に入りやすいこともあり、結局紙媒体で読むことにし…

『不夜城』 / 馳星周

不夜城 (角川文庫) 作者:馳 星周 KADOKAWA Amazon 馳星周の作品を読むのは初めてになります。 いきなり余談から入りますが、馳星周と言えば自分にとってはゲーム<龍が如くシリーズ>でお馴染みでした。 <龍が如くシリーズ>と言えば日本の極道を描いた人気…

『新宿鮫』 / 大沢在昌

新宿鮫~新宿鮫1 新装版~ (光文社文庫) 作者:大沢 在昌 光文社 Amazon 「絶対読むリスト」にずっと入っていた作品です。 国内のハードボイルド作品の中でも特に有名なシリーズの一つではないでしょうか。 読む前からずっと楽しみでした。 主人公の造形はま…

『アンデッドガール・マーダーファルス 1』 / 青崎有吾

アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ) 作者:青崎有吾 講談社 Amazon この作品も前々から気になっていました。 去年末に出た『このミステリーがすごい!2022』でも続編が結構年間個人ベストに選ばれていたり、対談でもこの作品が取り上げら…

『メグレと若い女の死』 / ジョルジュ・シムノン

メグレと若い女の死〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 16-3) 作者:ジョルジュ・シムノン 早川書房 Amazon ジョルジュ・シムノンの作品を読むのは恐らく初めてだと思います。 同じくメグレ警視シリーズを読むのも初めてです。 メグレ警視はいずれ読みた…

『世界推理短編傑作集3【新版】』 / アンソロジー(江戸川乱歩編)

世界推理短編傑作集3【新版】 (創元推理文庫) 東京創元社 Amazon 「2」を読んだのがいつだったかもう覚えていませんが、久々になったのは確かだと思います。 「1」はとても面白くて強く印象に残っているんですが、「2」はちょっとイマイチかなという感想…

『三つ首塔』 / 横溝正史

金田一耕助ファイル13 三つ首塔 (角川文庫) 作者:横溝 正史 KADOKAWA Amazon 金田一耕助シリーズを読むのは久々になってしまいました。 今回は『三つ首塔』ということで、前作の『迷路の花嫁』と『女王蜂』を混ぜ合わせたような物語でした。 序盤から中盤頃…

『ホッグ連続殺人』 / ウィリアム・L・デアンドリア

ホッグ連続殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ウィリアム・L. デアンドリア 早川書房 Amazon 本作は「東西ミステリーベスト100」やその他オールタイムベスト等にも名を連ねている作品でしたので、ずっと興味はありました。 そんな折、本作が復刊することが…

『模倣犯』 / 宮部みゆき

模倣犯1 (新潮文庫) 作者:宮部 みゆき 新潮社 Amazon 以前から読みたいとは思っていたものの全5巻という大作だったのでなかなか手が出せずにいましたが、このタイミングで一気読みしました。 本作は大作ということもあり、途中からはネタバレ有りでの感想を…

『ハートの4』 / エラリー・クイーン

ハートの4 作者:エラリー・クイーン グーテンベルク21 Amazon 前作の『悪魔の報復』の原題が「The Devil to Pay」で「どうしてこういうタイトルなんだろう」と思っていましたが、本作の巻末にある解説でそれは誤った解釈であることを知りました。 実際に…