クリスティの戯曲を読むのは恐らく『ブラック・コーヒー』以来の2冊目だと思います。
『ブラック・コーヒー』も面白かったですが、『検察側の証人』も面白い作品でした。
内容とボリュームからして、クリスティ初心者にうってつけの本ではないでしょうか。
内容は短いのですが、一筋縄ではいかないクリスティらしさが随所に出ていると思います。
推理小説とは言えないような気もしますが、結末にはビックリする人も多いのではないでしょうか。
自分はクリスティのやり口に慣れているからか、今回は騙されませんでした。
本作の何が良いって、とにかく読みやすく、そして短いのであっという間に読めるということです。
そういう意味で、本作は戯曲ですがクリスティの入り口としては打ってつけのような気がします。
読者初心者にもクリスティ初心者にもオススメしたい、短いながらもとても面白い一冊でした。
★★★★★ / (5点)