3連休も結局ずっと仕事で読書の時間が最近全く確保出来ておりません。
読みかけの本が気にはなりますが、隙間・隙間で本を読むのがどんどん下手になってきている印象があります。
ということで、今回は過去に読んだ自分の好きな本を紹介します。
『14歳』というシリーズです。
こちらのシリーズ第3弾まで出ておりまして、内容は様々なミュージシャンが子供の頃を振り返る話がオムニバス形式で収録されております。
実はこのシリーズ、作者でありインタビュアーとなっている佐々木美夏さんがツイッターで何気なく呟いた「14歳で人生決まった気がする」というツイートに、前回の記事で取り上げたコレクターズの古市コータローさんが「俺もそうだった。ちゃんと話したいから取材してよ。本にしよう。」というやり取りから制作が始まったものになります。
コータローさんの話はご本人の自伝『お前のブルースを聴かせてくれ』に詳しく書いてはあるんですが、この『14歳』に収録されている話の方が個人的には面白く感じています。
人によって語る内容は様々なんですが、基本的には少年時代の人には語りにくい影の部分を赤裸々に話している部分があって、非常に好きです。
例えばイジメの話、自殺しようと思った話、性の話、はたまたヤンチャだった話・・・etc。
共感出来るポイントも幾つもありました。
出来れば自分が高校生の時に読みたかったシリーズです。
発起人だけあり、シリーズ第1弾の最初のインタビューは古市コータロー氏から始まります。
コータローさんから始まり岡村靖幸、TOSHI-LOW(BRAHMAN)、鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)、フミ(POLYSICS)、TAKUYA(JUDY AND MARY)、草野マサムネ(スピッツ)、浅田信一(SMILE)、武内享(チェッカーズ)、坂本美雨、山口隆(サンボマスター)、和田唱(TRICERATOPS)と続いていきます。
オムニバスなので、自分は面白いと感じた人のインタビューだけは何度も読み返しました。
正直それ以外はあまり覚えていません。
シリーズ第1弾で特に好きなのはコータローさん、フミ、TAKUYA、武内享、坂本美雨、和田唱です。
特にコータローさんの話は何度読んだか分かりません。
印象的なのはTAKUYAさんの暴力的な中学時代の話と、トライセラの和田さんの背の順の話です。
背の順の話に関して言えば、自分も高校途中まで背が低かったので共感しつつも、「背の順は男の子のプライドが傷つくよ~」というような事を言っていて、流石和田さん、俺はそんなこと全く思わなかったよ。と思ったのを覚えています。
自分が一番好きで一番読み返したのは第2弾で、特に面白かった人を挙げていくと小出祐介(Base Ball Bear)、綾小路翔(氣志團)、増子直純(怒髪天)の3人です。
ベボベの小出さんは自分が高校生の時から大好きだったバンドだったので、詳しい話が読めてすごく嬉しかったです。
後者二人のインタビューは本当に面白かった。
綾小路さんの話は当時のリアルなヤンキーの話なんですが、漫画に出来るんじゃないかってくらい。
「地球上の戦争がなくなるためには宇宙から攻められるしかないんじゃないか・・・共通の敵がいないと揉める。そうじゃない方法で仲良くなりたいけど、それは無理。」と語っていたのが印象的です。
まさに最近はその言葉をよく思い出す今日この頃です。
ただ、ロックンロールの言うラブ&ピースが厳しいぞってロックミュージシャンが言う事に、自分は少しホッとしてしまったのを覚えています。
増子さんのインタビューも増子さんらしい破天荒な話が最後まで続いてメチャクチャ面白いです。
ちなみにシリーズ第3弾だけ今手元になく、しかも内容も殆ど覚えていません。
というのも、第3弾は全く面白くなかった記憶があるからです。
かろうじてライムスターの宇多丸さんの話を少し覚えているだけで、後は全く覚えていません。
第4弾も出れば読みたいとは思いますが、出る人次第ですね。
自分が希望するミュージシャンって誰だろう・・・。
そうそう、あとこのシリーズではインタビューの最後が必ず同じ質問で締められます。
「自分の14歳を映画化するとしたら、主題歌・テーマ曲は?」というもの。
この質問がものすごく好きです。
ミュージシャン全員に聞いてみたい質問です。
ちなみに自分だったら何かな・・・。
高校時代だったらパッと思い浮かぶんですけどねぇ。
中学はまだ音楽に興味を持ち始めた最初の頃ですので、当時聴いていた曲で選ぶならベタですけどバンプの「プラネタリウム」ですね。
当時聴いていたものでなくていいなら・・・益々悩みますね。
パッと思いかんだのはZARDの「明日を夢見て」ですけど、これは自分の思い出というより「14歳」というテーマに引っ張られただけな気がします。