アガサ次郎の推理日記

推理小説好き(初心者)です。主に読んだ本の感想を書き込んでいきます。

『「瑠璃城」殺人事件 』 / 北山猛邦

 

クロック城に続く城シリーズ第2作目です。

こちらも電子書籍で読みましたが、これも文庫で手に入らないのかな~。

今回は最初から電子書籍のつもりだったので特に調べてません。

電子書籍のが手軽には読めるんだよな~。

 

前回は地球滅亡が目前という状況で色々な設定が飛び交っていましたが、今回は「生まれ変わり」がテーマです。

冒頭は現代の日本が舞台から始まりますが、そこから13世紀のフランス、20世紀初頭のドイツ、そしてまた日本に戻ってきて、あとは行ったり来たり。

この時空を輪廻転生を繰り返して生きる男女が描かれます。

ただし、ただ繰り返し生きるだけではなく、その男女は13世紀フランスに存在した短剣を用いてどちらかがどちらを殺さなければならないということらしい・・・。

 

ということで途中で戦争の描写が出てくることを除いても、結構殺人が起きます。

起きるんですが、前作と違って推理とかする気にならないです。

同じような感想がレビューにあって安心しました。

ミステリーというよりもかなりファンタジー寄りな気がします。

前作以上に。

そのファンタジー要素そのものが謎解きに組み込まれているので、ジャンル分けすると難しいですが。

 

これが面白いかどうかと言われれば、自分は面白くありませんでした、というのが正直な感想です。

登場人物の思考回路にも付いていけませんし、話として面白くなかったのが致命的です。

というかこれ城シリーズを名乗ってますけど、「城」殆ど関係なくない?

城が関係するの一部の事件だけですから。

まぁ色々な設定は「城」から始まってるから良いのか・・・でも何だか納得いかない。

 

とまぁ本作は個人的には外れでしたが、残り2作は楽しみにしています。

恐らくそれらもファンタジー要素は強いと思われますが、面白ければ何でもいいかな。

 

 

 

『「瑠璃城」殺人事件』

★☆☆☆☆  /  (1点)

 

 

 

 

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