※こちらは1978年版になります。
昨年末に『吸血蛾』の記事に「金田一耕助シリーズの映像版でも観てみようかしら」と書いたところ、はぐれ (id:haguture)さんからコメントでオススメを教えて頂きました。
そのコメントを元に市川崑監督作品の『犬神家の一族』と、それから記憶を手繰り寄せたいと思っていた事から『不死蝶』の映画版及びドラマ版を鑑賞しました。
『犬神家の一族』の話はまた次に記事にするつもりです。
今回は『不死蝶』の1978年ドラマ版と1988年ドラマ版について書いていきます。
ちなみに自分はU-NEXTで鑑賞しましたが、今確認したら1988年版の方は視聴できなくなってますね。
アマゾンでも88年版は見当たらず、どこで観れるのか自分も分かりません!
自分はタイミングが良かったのかも。
さて、そもそも自分が最初に観たのは88年版の方でした。
88年版で初めてちゃんと金田一耕助の映像作品を観て、普通に面白かったので色々調べていたら78年版が見つかり・・・。
しかも、78年版も88年版も古谷一行が主演を務めており、「こういう事もあるんだ!」と結構驚きでした。
古谷一行主演という事は共通していますが、その他の出演者や脚本・演出は異なっております。
当たり前ですが・・・。
ということで、ここは自分が観た順に88年版の方から。
先にも述べましたが、この88年版が結構面白かったんですよね。
原作から削られているシーンはありましたが、さほど気にもならず、演出も結構好きでした。
昭和ならではの恋愛事情などは、原作よりも分かり易くて感情移入しやすかったです。
ただこれ、映像版だとトリックに気が付きやすいような気はします。
それは78年版も同じですが。
ただそんな細かい点を除けば、これは今観ても十分面白いと感じました。
踊る金田一・・・なんて原作にはありましたっけ?
そういう原作にはない(と思う・・・)金田一自身の恋愛事情も新鮮で良かったですね。
対して78年です。
こちらの方が原作に忠実に作られていたと思います。
あと竹下景子が本当に美人。
平成初期くらいまではテレビに出てる若手女優さんって大人びた人が多かったような気がしますが、最近はそうでもない気がします。
という個人のどうでもいい見解は置いておいて、88年版は2時間と少しのスペシャルドラマだったのに対し、78年版は全3話の構成となっています。
その分もあって、原作より忠実な部分もあればオリジナルな演出が施されている部分もあります。
それで正直に言ってしまいますと、自分は78年版はあまり好きではありませんでした。
というか立て続けに観たせいで飽きてしまったというのが本音です。
それを抜きにしても、演出が88年版の方が好きでした。
88年版の方が尺も短いので展開も早く、飽きずに観られたという事もあったかも知れません。
ただ繰り返しますが、より原作を再現してるのは78年版の方だと思います。
78年版・88年版を観て改めて思った事ですが、こんな事言ったら元も子も無いですが昭和が舞台の作品はやっぱり昭和の時代に撮影したものの方がより味が出ていて良い気がします。
令和の時代に「金田一耕助、再びドラマ化」とか言われてもしっくり来ないんですよね・・・まぁ観てないんですけどね。
ただ単に自分が昭和好きなだけかも知れませんが。
ということで、初めての映像版:金田一耕助の話でした。
今後も原作も読みつつ、映像版も観て記事に出来ればと思います。
まずは既に鑑賞済みの映画版『犬神家の一族』の記事を次は書きたいと思います。
余談ですけど、映画版の『八つ墓村』が現在無料公開されております。
自分は渥美清の出演作品って寅さんしか観た事ないんですよね。
そのかわり寅さんは殆ど観てると思います。
無料公開期間中にこちらの『八つ墓村』も観てみようかしら。