個人的年間ベスト第3位です。
これはちょっと謝らないといけないのかも知れません。
というのも、当ブログで紹介した本の中で最高評価を付けた作品は同じ金田一耕助シリーズの『犬神家の一族』でした。
それにも関わらず、その時の評価を覆して『獄門島』を選出しました。
準備編でも書いた通り、記事にした際の評価は読後の瞬間的なものになりますが、時を経て印象が残っている物、変わっている物、後を引く面白しさがあるもの。
理由は様々ですが、今回もそのパターンですのでご了承ください。
『獄門島』は読んでいる時から面白いと思っていた作品ではありました。
ただ、元々この『獄門島』が読みたくて金田一耕助シリーズを読みだした自分からすると、期待値が高すぎる分イマイチな印象が読んだ当時は拭えませんでした。
しかししかし、その独特な舞台、登場人物、トリック、結末と後になってみるとどれもが印象的で面白いものばかりでした。
特に真犯人と舞台、事件解決に至るヒントが出てきた場面は特に印象的です。
「獄門島に行ってくれ」
という戦友の一言から獄門島に向かう金田一耕助ですが、島の成り立ちや描写は自分で思っていたよりも遥かにインパクトがあったみたいです。
自分が思うこの作品の一番の魅力はこの独特な舞台にあります。
次いでこれまた印象的な登場人物たち、トリックもなかなかに独特で読んだ当時よりも振り返ってみるとこの本の魅力が改めて伝わってくるようでした。
正直、最初は『犬神家の一族』を選出するつもりだったんですが、どうしても『獄門島』が頭から離れませんでした。
結局『犬神家の一族』を選ぶなら『獄門島』だろう、ということでこの選出になりました。
勿論、『犬神家の一族』も個人的には大好きな作品です。
ただ、また読み返したくなる奇妙な魅力がこの『獄門島』にはある気がしています。
『犬神家の一族』もまた読み返したいんですけど。
上手く言えないですけど、クリスティの『オリエント急行の殺人』を1年に1回は読まないと気が済まないような、そんな魅力があるのがこの作品でした。
読後の自分の評価がいかにアテにならないかが露呈してしまった気もしますが、ここは自分に4位・5位と同じく正直に選びました。
にしても、今年は金田一耕助シリーズを色々と読んだな~。
残るは2位と1位です。
正直この2トップは迷わずに選べた作品ですので、考え抜いて選んだのはこの第3位までです。
最高評価を付けた『犬神家の一族』の選出は既にありませんので、それ以外の作品からの選出となりました。
続きはまた明日!
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※ここからは自分の備忘録で貼っておきます。
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