以前アメトーークの「本屋で読書芸人」でも紹介されていて、文庫化されたら読みたいなと思っていました。
アメトーークの読書関係の回は結構参考にしてたり。
ということで、まさに現在店頭でよく見かける本作ですが、個人的にはイマイチでした。
帯には伊坂幸太郎氏が絶賛コメントを寄せていますが・・・。
自分で選んで読んどいてなんですが、話題の本にはハズレが多い気がします。
※個人の感想です。
クイズ番組の決勝で賞金がかかった最後の問題で、何故か問題文が一文字も読まれないうちに正解してしまった・・・というところから物語は展開していきます。
主人公は敗れた対戦相手で、何故正解出来たのか?不正があったのか?自分に知らない内にヒントは提示されていたのではないか?等々、あらゆる考えを巡らせます。
そして何より本作にしかない特徴として、競技としてのクイズに関する解説が行われていることです。
ここのところのクイズブーム?で競技としても浸透しつつあるクイズですが、その競技としてのテクニックや思考方法をミステリーと混ぜ合わせているのは素直に上手だなと思いました。
ただ、それが面白いかと言われると・・・。
物語的にも盛り上げようと特に終盤頑張ってはいますが、ミステリーならではのあの快感には程遠いです。
個人的にはこの作品でミステリーの面白さを測って欲しくないです。
着想は良かったと思いますし、作品に罪はないんですけどね。
ちなみに自分もクイズノックの動画等はたまに観るくらいのクイズ好きではあります。
ということで、自分の中ではただただ通り過ぎて終わった一冊でした。