栄えある?第1位の発表です。
前置きなしで、第1位はこちら!
この作品も『チムニーズ館の秘密』同様に当ブログでは記事にしていない作品になります。
昨日紹介した『双頭の悪魔』で面白ければ長さなんか関係ないと言いましたが、この作品こそまさにそれです。
1,050ページに渡る分厚さで、流石に読む前は不安でしたが、開始早々からもう面白いです。
正直、あっという間でした。
それくらい飽きずに最後までこの長さを面白いと思わせてくれるこの作品には脱帽でした。
正直、前作の『姑獲鳥の夏』はあまり好きではなかったので、自分には合わないかも知れないと思っていましたが、最高に面白かったです。
純粋な推理小説として捉えると『双頭の悪魔』の方が上なのかも知れませんが、没入感で言えば断然こっちでした。
この作品は4つくらいの事件と言える謎が重なってるんですよね。
バラバラ殺人事件、誘拐事件、ホーム転落事件、「箱」を用いた宗教被害の事件。
ざっくり言えば、これら4つが真実に収束していくまでの話になります。
この無関係とも思える4つの事件が登場人物たち全員を巻き込んでいく展開はグイグイ引き込まれました。
『姑獲鳥の夏』以上に奇妙で底が知れない登場人物たちばかりなので、簡単に真実に収束すると言っても、右往左往、紆余曲折、終盤は驚天動地のラストの展開と、長いながらに起承転結がそれぞれ面白く、飽きること無く最後まで読みきれました。
本格推理、というよりもSF推理小説と言えるジャンルだと思うので、人によっては肩透かしを喰らうのかも知れません。
でも自分にとっては、良くも悪くも魅力的に映る登場人物、不可解な謎と解明に至る道のり、京極堂の圧倒的存在感と全てが魅力でした。
この次の作品も読みたいと思ってるんですが、やっぱりその分厚さにどうしても後回しにしてしまいます。
でも、絶対読もうとは思っています。
ということで、第1位は『魍魎の匣』でした。
一応、(準備編)と(第2位)で何となく伏線を張っておいたつもりなんですが、如何だったでしょうか。
本当は年末にもう一冊読める予定だったんですが、それは年明けに持ち越しとなりました。
ここ3年ほどは、年始1発目に何を読むかを1発目の作品を読んだ直後に決めているので、持ち越しの作品はその後に読もうと思います。
という訳で個人的年間ベストの1位から5位まで書いてみました。
ランク外にもランク入りさせるか迷った作品がありますので、それを新年最初の記事として紹介しようと思っています。
こんな校正も大してしてない雑なブログをご覧になって頂き、本当にありがとうございました。
それでは、よいお年を!