第5位は二者択一で悩んだのですが、やっぱりこれで。
第5位:『悪魔が来りて笛を吹く』 / 横溝正史
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振りかって見ると、今年は金田一耕助シリーズは全然読んでないですね。
たった3冊だけかぁ。
来年はもっと読みたいな。
それはともかくとして、この『悪魔が来りて笛を吹く』ですが個人的にはとても印象に残っている作品です。
まず一度読んだらこのタイトルの持つ意味を忘れることが出来ない。
金田一シリーズではどろどろした人間関係や恨みと言ったものがまさに和風に描かれており、だからこそエグイ、だからこそ理解しやすい、だからこそ面白いというのが魅力だと思っています。
本作もトリックがどうこうということではなく、事件の背景と人間関係、そしてそこから導かれるタイトルの意味。
全てが金田一らしく、またTHE和製推理小説と言える出来だと思います。
やっぱり日本が舞台の推理小説は現代よりも昭和~平成初期の方が圧倒的に面白いですね。
金田一耕助シリーズはどれも再読したいと思うものばかりですが、本作もいずれ再読したい作品の一つです。
という訳で、第5位は『悪魔が来りて笛を吹く』でした。
ちなみに何と迷ったかは新年に書こうと思います。