アガサ次郎の推理日記

推理小説好き(初心者)です。主に読んだ本の感想を書き込んでいきます。

2023年振り返り④

金田一耕助エラリー・クイーン

 

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数年かけて読み進めている両名探偵作品ですが、半分くらい来たのでしょうか。

エラリー・クイーンの方は短編集を飛ばしているので、ここまででも正確には全部読んでませんが。

 

正直、両名探偵作品とも2023年に読んだ作品で会心の出来だと思える程の作品は無かったです。

でも面白い作品もありましたし、読んだ意味はあったと思っています。

この先の作品を読むにあたっても個人的には必要な過程だったと考えております。

 

さて、それぞれの名探偵作品について少し触れておきたいと思います。

まずは金田一耕助シリーズ。

金田一に関しては、個人的に面白いと思った作品は『迷路の花嫁』だけでした。

『三つ首塔』も悪くはなかったですけどね。

元々、金田一耕助シリーズは有名な作品だけ読んで済まそうと考えていたのですが、期待せずに読んだ『夜歩く』や『女王蜂』が思いのほか面白すぎて、これは全部読んだ方が良いかもと思って『本陣殺人事件』から出版順に読んでおります。

が、今年に入って自分の中ではちょっと躓いてしまった印象です。

まぁでも、よくよく考えてみればクリスティだって百発百中で面白い作品かと問われればそうではないですし、それはコナン・ドイルだってそうだと思うんです。

(でもホームズ作品でつまらない作品ってあまり思い浮かばない・・・無くはないけど)

そう考えると、2023年に読んだ金田一耕助シリーズは2024年にシリーズをより楽しむための必要なステップだったんだ、と勝手に納得するようにしています。

あ、でも『迷路の花嫁』に関しては本当に面白かったです。

自分では好きでしたね。

 

続いてエラリー・クイーン

国名シリーズが読み終わって(『ニッポン樫鳥の謎』までという認識です)、ハリウッドシリーズに突入した2023年でした。

そして結局ハリウッドシリーズしか読みませんでした。

まず最初の『悪魔の報復』が探せど探せどなかなか見つからず、電子書籍も刊行されていなかったために、いよいよ中古をネット注文するという所から始まりました。

でも、そんな手に入りにくい『悪魔の報復』ですが、自分は結構面白かったんですよね。

謎解き、という事に主眼を置いてしまうと評価が落ちるかも知れませんが、クイーンらしからぬ・・・と言っていいのか分かりませんが、物語や登場人物の構築は良くできていたと思います。

やっぱりミステリーってこれくらい登場人物が身勝手に動いてくれた方が面白いなぁ、なんてことを思ったりもしました。

電子書籍で読めるようになってほしいですね。

あるいはいっそ再販して!

それから『ハートの4』と『ドラゴンの歯』ですね。

こちらは両方電子書籍で読みましたね。

そしてどちらもそれなりに面白かったです。

『ハートの4』はバリバリのハリウッドを感じる作品ですが、『ドラゴンの歯』はハリウッドが登場するのは一瞬で、殆ど関係ありません。

だからなのか、自分は『ハートの4』の方が印象に残っています。

ただ『ハートの4』は不満もあって、犯行の瞬間前後・・・正確には前ですね。

犯行前の犯人の行動をエラリーが指摘するんですが、その描写が何度読み返してもエラリーの指摘通りなのかどうかよく分からないということです。

これは自分の理解能力が不足しているだけかも知れませんが。

あとは結構大味なトリックが仕掛けられていますが、嫌いじゃありませんでした。

それでいくと『ドラゴンの歯』の方が本格ミステリーらしい仕掛けがあり、また冒険要素もあり、二転三転する展開で構成としては飽きずに読めるようになっていた気がします。

そしてハリウッドシリーズに続いて、いよいろライツヴィルシリーズに2024年は突入します。

楽しみです!