アガサ次郎の推理日記

推理小説好き(初心者)です。主に読んだ本の感想を書き込んでいきます。

『ドラゴンの歯』 / エラリー・クイーン

ドラゴンの歯 作者:エラリー・クイーン グーテンベルク21 Amazon こちらの作品は色々なタイトルが冠付けられていたようですね。 最新がどれなのかよく分かりませんが、他にも『許されざる結婚』ですとか『処女の跡取り娘』などが日本語訳のタイトルとして…

『「ギロチン城」殺人事件』 / 北山猛邦

『ギロチン城』殺人事件 城シリーズ (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon いきなり余談ですけど、普段は極力紙媒体で本を読みたいと思っていますが、登山とかゴルフとかの荷物が多い時は電子書籍ってありがたいですね。 ということで本作も電子書籍で…

漫画『ドグラ・マグラ(まんがで読破)』

ドグラ・マグラ (まんがで読破) 作者:夢野 久作,バラエティ・アートワークス Teamバンミカス Amazon wakuwaku-mystery.hatenablog.com 以前『黒死館殺人事件』を「まんがで読破」シリーズで読みましたが、今回は『ドグラ・マグラ』を読んでみました。 ずっと…

『サン=フォリアン教会の首吊り男』 / ジョルジュ・シムノン

サン=フォリアン教会の首吊り男〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジョルジュ・シムノン 早川書房 Amazon wakuwaku-mystery.hatenablog.com 今年に入ってメグレ警視シリーズが複数復刊してますね。 本作『サン=フォリアン教会の首吊り男』も今年の5…

『ねずみとり』 / アガサ・クリスティ

ねずみとり (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,鳴海 四郎 早川書房 Amazon クリスティの戯曲を読むのは3作品目になりますが、これがクリスティの戯曲の中では最も有名な作品ということになるでしょうか。 コロナで上演が中止になるまで、世界で…

『恐怖の谷』 / アーサー・コナン・ドイル

恐怖の谷 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫) 作者:アーサー・コナン・ドイル 東京創元社 Amazon 長編のホームズシリーズでは最後の作品です。 中学生の時に一通り読んだはずですが、この作品に関しても全く覚えていませんでした。…

『凶犬の眼』 / 柚月裕子

凶犬の眼 「孤狼の血」シリーズ (角川文庫) 作者:柚月裕子 KADOKAWA Amazon 「孤狼の血」シリーズ第2段です。 前作を読んでからどれくらい経つか分かりませんでしたが、 wakuwaku-mystery.hatenablog.com どうやら2年近く経つ様です。 シリーズ最終作が今…

映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』

www.youtube.com wakuwaku-mystery.hatenablog.com 先月に再読しておいた『ハロウィーン・パーティ』を元に作成された映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』を観に行きました。 自分はケネス・ブラナーが主演・監督を務めた『オリエント急行殺人事件』と『ナ…

『ゲームの達人』 / シドニィ・シェルダン

ゲームの達人 上 作者:シドニィ シェルダン アカデミー出版 Amazon ゲームの達人 下 作者:シドニィ シェルダン アカデミー出版 Amazon 本書を読もうと思ったきっかけはドラマ『古畑任三郎』シリーズです。 先月に再放送がやっていた古畑任三郎シリーズですが…

『「アリス・ミラー城」殺人事件』 / 北山猛邦

『アリス・ミラー城』殺人事件 城シリーズ (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon 前作の『瑠璃城』が個人的にはイマイチだったこともあり、少し間が空いてしまったような気がします。 本作は書店で手に入りやすいこともあり、結局紙媒体で読むことにし…

『不夜城』 / 馳星周

不夜城 (角川文庫) 作者:馳 星周 KADOKAWA Amazon 馳星周の作品を読むのは初めてになります。 いきなり余談から入りますが、馳星周と言えば自分にとってはゲーム<龍が如くシリーズ>でお馴染みでした。 <龍が如くシリーズ>と言えば日本の極道を描いた人気…

『新宿鮫』 / 大沢在昌

新宿鮫~新宿鮫1 新装版~ (光文社文庫) 作者:大沢 在昌 光文社 Amazon 「絶対読むリスト」にずっと入っていた作品です。 国内のハードボイルド作品の中でも特に有名なシリーズの一つではないでしょうか。 読む前からずっと楽しみでした。 主人公の造形はま…

『アンデッドガール・マーダーファルス 1』 / 青崎有吾

アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ) 作者:青崎有吾 講談社 Amazon この作品も前々から気になっていました。 去年末に出た『このミステリーがすごい!2022』でも続編が結構年間個人ベストに選ばれていたり、対談でもこの作品が取り上げら…

『メグレと若い女の死』 / ジョルジュ・シムノン

メグレと若い女の死〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 16-3) 作者:ジョルジュ・シムノン 早川書房 Amazon ジョルジュ・シムノンの作品を読むのは恐らく初めてだと思います。 同じくメグレ警視シリーズを読むのも初めてです。 メグレ警視はいずれ読みた…

『世界推理短編傑作集3【新版】』 / アンソロジー(江戸川乱歩編)

世界推理短編傑作集3【新版】 (創元推理文庫) 東京創元社 Amazon 「2」を読んだのがいつだったかもう覚えていませんが、久々になったのは確かだと思います。 「1」はとても面白くて強く印象に残っているんですが、「2」はちょっとイマイチかなという感想…

『三つ首塔』 / 横溝正史

金田一耕助ファイル13 三つ首塔 (角川文庫) 作者:横溝 正史 KADOKAWA Amazon 金田一耕助シリーズを読むのは久々になってしまいました。 今回は『三つ首塔』ということで、前作の『迷路の花嫁』と『女王蜂』を混ぜ合わせたような物語でした。 序盤から中盤頃…

『ホッグ連続殺人』 / ウィリアム・L・デアンドリア

ホッグ連続殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ウィリアム・L. デアンドリア 早川書房 Amazon 本作は「東西ミステリーベスト100」やその他オールタイムベスト等にも名を連ねている作品でしたので、ずっと興味はありました。 そんな折、本作が復刊することが…

『模倣犯』 / 宮部みゆき

模倣犯1 (新潮文庫) 作者:宮部 みゆき 新潮社 Amazon 以前から読みたいとは思っていたものの全5巻という大作だったのでなかなか手が出せずにいましたが、このタイミングで一気読みしました。 本作は大作ということもあり、途中からはネタバレ有りでの感想を…

『ハートの4』 / エラリー・クイーン

ハートの4 作者:エラリー・クイーン グーテンベルク21 Amazon 前作の『悪魔の報復』の原題が「The Devil to Pay」で「どうしてこういうタイトルなんだろう」と思っていましたが、本作の巻末にある解説でそれは誤った解釈であることを知りました。 実際に…

『水晶のピラミッド』 / 島田荘司

水晶のピラミッド (講談社文庫) 作者:島田荘司 講談社 Amazon 前作『暗闇坂の人喰いの木』を読んでから大分間が空いてしまった御手洗潔シリーズです。 ボリューム的には前作と同じくらいか、それ以上でしょうか。 ただ本作の3分の1はプロローグみたいなも…

『ハロウィーン・パーティ』 / アガサ・クリスティ (再読)

ハロウィーン・パーティ (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,中村 能三 早川書房 Amazon 来月だったと思いますが、ケネス・ブラナーのポアロ物の新作映画が公開されるということをつい先日知りました。 何と次回作は『ハロウィーン・パーティ』を…

『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』 / 辻真先

たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説 〈昭和ミステリ〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:辻 真先 東京創元社 Amazon 昭和シリーズの第2段です。 この作品はメチャクチャ楽しみにしていました。 数々のミステリーランキングで上位に入り、しかも昭和が舞台…

『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』 / 辻村深月

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫) 作者:辻村深月 講談社 Amazon この作品を買ったのは結構前になります。 辻村深月の作品を読むのは年始早々に読んだ『冷たい校舎の時は止まる』以来の2作品目です。 その「冷たい~」を読了後の話ですが、にテレビを…

『ノッキンオン・ロックドドア2』

ノッキンオン・ロックドドア2 (徳間文庫) 作者:青崎有吾 徳間書店 Amazon 1作目を読んだのが昨年の12月でしたかね。 どういう経緯で買ったのかよく覚えていません。 その1作目が正直微妙な面白さで、2作目を読む気は失せていました。 ところが最近にな…

『悪魔の報復』 / エラリー・クイーン

悪魔の報復 (創元推理文庫 104-18) 作者:エラリー・クイーン 東京創元社 Amazon 久々のエラリー・クイーンです。 実は本作を入手したのは今年の初めでした。 電子書籍は無いですし、中古も少し探してみたものの見つからず。 もう今回は手っ取り早くアマゾン…

『「瑠璃城」殺人事件 』 / 北山猛邦

『瑠璃城』殺人事件 城シリーズ (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon クロック城に続く城シリーズ第2作目です。 こちらも電子書籍で読みましたが、これも文庫で手に入らないのかな~。 今回は最初から電子書籍のつもりだったので特に調べてません。 …

偽りの黒真珠 伊勢志摩ミステリー案内

www.youtube.com bonusstage.net 初めて当ブログでゲームを取り上げます。 ゲームをやる時間は間違いなく確実に減っていますし意欲も失われる一方ですが、それでも全くやらないということは無いです。 学生まではゲーム大好きでしたけど、社会人になるとなか…

『オペラ座の怪人』 / ガストン・ルルー

オペラ座の怪人 (新潮文庫) 作者:ガストン・ルルー 新潮社 Amazon 以前からずっと読みたい、読まねばならないと思っていた作品です。 ガストン・ルルーの作品は『黄色い部屋の秘密』以来2作目になります。 いきなり話が逸れますが、オペラ座の怪人から自分…

『愛国殺人』 / アガサ・クリスティ (再読)

色々とあって更新が滞り気味です。 その色々はまた追々・・・。 今回は下書きだけ残していたものをそのまま載せます。 内容も結構前に書いたものなのであんまり覚えてないですが・・・。 愛国殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティ…

『「クロック城」殺人事件』 / 北山猛邦

『クロック城』殺人事件 (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon 『「ギロチン城」殺人事件』が読みたいと思っていたのですが、どうせならこの「城シリーズ」を一から読んでみようと思いまして本作に挑みました。 本作はメフィスト賞受賞作品でもあります…