推理小説
ハートの4 作者:エラリー・クイーン グーテンベルク21 Amazon 前作の『悪魔の報復』の原題が「The Devil to Pay」で「どうしてこういうタイトルなんだろう」と思っていましたが、本作の巻末にある解説でそれは誤った解釈であることを知りました。 実際に…
水晶のピラミッド (講談社文庫) 作者:島田荘司 講談社 Amazon 前作『暗闇坂の人喰いの木』を読んでから大分間が空いてしまった御手洗潔シリーズです。 ボリューム的には前作と同じくらいか、それ以上でしょうか。 ただ本作の3分の1はプロローグみたいなも…
ハロウィーン・パーティ (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,中村 能三 早川書房 Amazon 来月だったと思いますが、ケネス・ブラナーのポアロ物の新作映画が公開されるということをつい先日知りました。 何と次回作は『ハロウィーン・パーティ』を…
たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説 〈昭和ミステリ〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:辻 真先 東京創元社 Amazon 昭和シリーズの第2段です。 この作品はメチャクチャ楽しみにしていました。 数々のミステリーランキングで上位に入り、しかも昭和が舞台…
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫) 作者:辻村深月 講談社 Amazon この作品を買ったのは結構前になります。 辻村深月の作品を読むのは年始早々に読んだ『冷たい校舎の時は止まる』以来の2作品目です。 その「冷たい~」を読了後の話ですが、にテレビを…
ノッキンオン・ロックドドア2 (徳間文庫) 作者:青崎有吾 徳間書店 Amazon 1作目を読んだのが昨年の12月でしたかね。 どういう経緯で買ったのかよく覚えていません。 その1作目が正直微妙な面白さで、2作目を読む気は失せていました。 ところが最近にな…
『瑠璃城』殺人事件 城シリーズ (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon クロック城に続く城シリーズ第2作目です。 こちらも電子書籍で読みましたが、これも文庫で手に入らないのかな~。 今回は最初から電子書籍のつもりだったので特に調べてません。 …
『クロック城』殺人事件 (講談社文庫) 作者:北山猛邦 講談社 Amazon 『「ギロチン城」殺人事件』が読みたいと思っていたのですが、どうせならこの「城シリーズ」を一から読んでみようと思いまして本作に挑みました。 本作はメフィスト賞受賞作品でもあります…
深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説 〈昭和ミステリ〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:辻 真先 東京創元社 Amazon <昭和ミステリ>シリーズの第2段『たかが殺人じゃないか』が話題になった時からこのシリーズは読みたいと思わっていました。 この作者の方は初…
シャーロック・ホームズの復活 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫) 作者:アーサー・コナン・ドイル 東京創元社 Amazon 昨年からホームズシリーズを読み返し始めましたが、一番の読みたかったのは実は本作。 前作の『回想』が個人的…
おやすみラフマニノフ (宝島社文庫) 作者:中山七里 宝島社 Amazon 『さよならドビュッシー』に続く岬洋介シリーズ第2弾です。 実は半分くらいですが、ドビュッシーよりも先に本作を読んでいました。 今回は音楽に詳しくない自分でも知っている名器「ストラ…
迷路の花嫁 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) 作者:横溝 正史 KADOKAWA Amazon 久々の更新となってしまいました。 そして久々の金田一耕助シリーズです。 本格推理小説とは言えない本作ですが、あとがきの言葉を借りれば「サスペンス・ロマンス」として個…
秘密組織【新訳版】 (創元推理文庫) 作者:アガサ・クリスティ 東京創元社 Amazon ハヤカワ文庫以外でクリスティの作品を読むのは、昨年末に読んだ「オリエント急行」以来の2作目です。 ただし、初読でハヤカワ文庫以外を選択するのは初めてのパターンでした…
さよならドビュッシー (宝島社文庫) 作者:中山七里 宝島社 Amazon この作品を読むまでよく知らなかったのですが、「このミステリーがすごい!」と『「このミステリーがすごい!」大賞』は別々の賞なんですね。 自分は前者の方は注目して見ていましたが本作の…
回想のシャーロック・ホームズ 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫) 作者:アーサー・コナン・ドイル 東京創元社 Amazon ちょこちょこと読み進めていたので、早く内容が朧げになってしまっている部分があります。 率直な感想としては…
読書していない訳ではないのですが、なかなか読み進めていないのも事実なこの頃・・・。 その他、『少女は卒業しない』を読み返したり劇場版を鑑賞したりはしてましたが、それを記事にしてもな~と放置しておりました。 ちなみに劇場版も凄く良かったです。 …
世界推理短編傑作集2【新版】 (創元推理文庫) 東京創元社 Amazon 昨年読んだ「傑作集1」は古典と侮るなかれといった具合に見事に「やられた」1冊でしたので、やはりこのシリーズは読破すべきと意気込んで臨んだ2作目です。 面白かったですけど、1作目の…
シタフォードの秘密 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,田村 隆一 早川書房 Amazon これまた冬に読むのに丁度良い本を探していた時に見つけた作品です。 この作品のタイトルだけは江戸川乱歩が選んだクリスティのベスト8で見かけていたので知っ…
クリスマス・プレゼント 作者:ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 Amazon この作者の方の情報は何も知らず、ただ冬に読むの丁度良さそうだったのと帯に書いてあった<ドンデン返し16連発>の文句に魅かれて購入しました。 この作者の方は『ボーン・コレクタ…
密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック (宝島社文庫) 作者:鴨崎暖炉 宝島社 Amazon 22年末に出た新作が目に留まって気になってしまい、1作目を探したら丁度冬に読むのに良さそうだということで、他にも未読の本を抱えているにも関わらず買ってしまっ…
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) 作者:辻村深月 講談社 Amazon 冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫) 作者:辻村深月 講談社 Amazon 昨年末に年始に読む本を買ったのですが、上下巻になっている作品を3つと短編集を一つという内訳でした。 …
女王国の城 上 (創元推理文庫) 作者:有栖川 有栖 東京創元社 Amazon 女王国の城 下 (創元推理文庫) 作者:有栖川 有栖 東京創元社 Amazon 自分にとっては重要な「学生アリスシリーズ」です。 『双頭の悪魔』から15年経って発刊された本作だったので、敢えて…
明けましておめでとうございます。 今年もマイペースにしか出来ませんがコツコツとミステリーの世界を広げていきたいと思います。 よろしくお願い致します。 去年もやりましたけど、年末にやった個人的年間ベストで紹介出来なかった作品の中から印象的な物を…
第1位:『白夜行』 / 東野圭吾 wakuwaku-mystery.hatenablog.com まぁやっぱりコレになりますよね。 だって圧倒的ですもん。 単純な物語としての面白さだけでなく、心揺さぶられるドラマと人間関係、物語の終わり方と読者が想像する終わりの先。 個人的には…
wakuwaku-mystery.hatenablog.com 第2位:『第三の時効』 / 横山秀夫 1位を別としたら、この『第三の時効』が一番面白さが自分の中でずっと残っています。 推理小説らしい特別なトリックを楽しむという作品ではないのですが、とにかく濃密なドラマとある種…
wakuwaku-mystery.hatenablog.com 第3位:『黒いトランク』 / 鮎川哲也 和製本格ミステリーで言えば、本作が一番面白かったです。 当時の情景も、物語としての面白さも、複雑なトリックも、全てが面白かった。 さりげないヒントも後になって読み返してみる…
ここからは意外と悩まなかったです。 でも実はそれが結構悲しい・・・。 本当はもっと悩むくらい面白い作品をもっともっと読みたいんですよね~。 そんな話は置いておいて・・・。 第4位:『中途の家』 / エラリー・クイーン wakuwaku-mystery.hatenablog.c…
ノッキンオン・ロックドドア (徳間文庫) 作者:青崎有吾 徳間書店 Amazon 正直この作品を手に取った経緯をよく覚えていません。 このシリーズの2作目が出た頃に買ったのは確かだと思うのですが、でも平積みされてたような記憶も無いんですよね。 ただ、目次…
ニッポン樫鳥の謎 (創元推理文庫 104-14) 作者:エラリー・クイーン 東京創元社 Amazon 一月ほど前に『中途の家』を読破した際に、次の作品が中古でないと手に入らないのでどうしようかと書いておりました。 wakuwaku-mystery.hatenablog.com それで電子書籍…
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) 作者:北村 薫 東京創元社 Amazon 帯に宮部みゆきのコメントが載っていたり、数多くの小説家の方々からの絶賛のコメントは自分も知っていました。 また東西ミステリーベスト100の日本編にも上位にランクイン…